犬の痴呆とアルツハイマー病

  • TOP
  • [カテゴリー: ブログ]
  • 犬の痴呆とアルツハイマー病

犬の痴呆

認知症、痴呆、ぼけなどいろいろな呼び方が存在します、犬の場合は認知障害症候群という名称を使ったりもしますが、ここは皆様に情報を提供する場ですので痴呆とします。
犬が痴呆になると、昼夜の逆転、夜鳴き、徘徊、 失禁などの症状によって飼育者の生活に悪影響を及ぼし悩まされることになります。
近所への迷惑を考え、夜中じゅう誰かが起きて鳴かせないよう世話をすると言うこともよくある事です。

 

 

犬のアルツハイマー病

人の痴呆はアルツハイマー病が6割以上を占めます。
他には血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。
犬の痴呆もやはりアルツハイマー病が多くを占めるのです。

 

 

人と犬は薬剤の効きが近似

人の様々な疾患に対しどのような薬物やサプリメントが効果を示すかを調べるために齧歯類がよく使われるのですが、アルツハイマー病に関しては良い結果が得られないようです。
齧歯類のアルツハイマー病モデルで有望なデータが出て、人へ応用しても期待通りに機能しないようなのです。
一方アルツハイマー病の犬のデータはそのまま人へ応用出来る事が知られるようになり、前臨床試験を犬に移行しつつあるようです。
逆に考えると人のアルツハイマー病予防に効果的であることが知られている成分や治療薬は、犬の痴呆の発症を遅らせたり改善させたり出来るであろうと言えます。

 

 

ホスファチジルセリンとDHA

ホスファチジルセリン、DHAは、いずれも人ではアメリカを始め多くの国でアルツハイマー病に対する効果が認められ多数報告されています。
日本においても様々な研究機関がその効果を報告しています。
薬剤とは異なり健康に良い成分であるうえに、痴呆の発症を遅らせたり痴呆症状を軽減したり出来るサプリメントで、愛犬に試すには非常にハードルの低いものではないでしょうか。

健康に良いという例として、ホスファチジルセリンは人においては関節軟骨損傷治癒促進剤として特許を取得(ユニチカ株式会社)しており、高齢犬が痴呆に対し摂取する際には高齢犬の多くが抱える関節疾患に対しても良い効果が期待できます。
また、ホスファチジルセリンは脂肪細胞の肥大化を抑制する、肝臓の脂肪蓄積を抑制する、脂質代謝を改善するなどが知られています。
さらに、次項目の表に出てきますが、コルチゾール分泌を減らす作用があるため、犬のクッシング症候群に対する効果もあるのです。

 

 

人のホスファチジルセリン臨床報告例

生物工学 第95巻 第9号 (2017)
我が国の機能性食品の科学と産業の興隆を目指して 〈3〉 (前編)

ホスファチジルセリン(PS)の概要とその機能 

P540 表1を転載

 

 

抗血小板薬シロスタゾース

抗血小板薬のシロスタゾールがアルツハイマーに効果を示す事が判明しています。
シロスタゾールは脳梗塞の再発予防あるいは動脈硬化に有効だということで使われている薬ですが、副産物的にアルツハイマー病に効果を示していることが判明しています。
つまりカルテベースのレトロスペクティブスタディーが始まりですが、その研究結果を受け国立循環器病研究センターが中心となりプロスペクティブスタディーが実施されております。
シロスタゾールも犬への応用が十分に期待できる薬品ではないでしょうか。

 

 

フェルラ酸

最近話題となっているアルツハイマー病予防及び進行防止成分がフェルラ酸です。
この物質もスーパーオリマックスと同様に米ぬかから抽出される成分で、米ぬかの他様々な食物にも含有されているものです。

 

コメントは受け付けていません。