犬ニキビダニ症(アカラス、犬毛包虫症)の新治療法

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犬ニキビダニ症の治療薬はない

正式に認可された犬ニキビダニ症の治療薬は国内には存在しません。
では獣医師はどのように治療を行っているのでしょうか。

現在治療方法の主体は、ノーベル賞を受賞した大村教授の発見したフィラリア症予防薬やその誘導体を大量投与することによって治療しております。
大量投与でもほとんどの犬には副作用は起こりませんので安全に治療を行うことが出来ます。
全犬種の幼弱犬、フィラリア感染犬、コリーやシェルティーなどの犬種とその血を引くミックス犬には重篤な副作用が発現しますので、使う事は出来ません。
この方法が現在では犬ニキビダニ症の標準的な治療方法となっていますが、昔から正式な薬剤がないために獣医師の裁量権の範囲で実施している事になります。

 

それ以前の治療方法

二硫化セレン含有シャンプーで洗体。
ムトウハップの薬浴。
ネグホン散(家畜、家禽の外部寄生虫駆除剤)の全身への散布や薬浴。
ダニカット(農薬、果樹用ダニ駆除剤)の薬浴。
マイタバン(アミトラズ製剤でダニカットと同じ成分、海外の正式治療薬)の薬浴。

ネグホン散、ダニカット、マイタバンはいずれも殺虫剤を体表に使用するもので、毒性の非常に高い、安心出来ない方法でした。
しかしダニカット、マイタバンは効果もしっかりと認められる治療方法でもありました。

 

当院の現在の治療法

当院では、海外で犬ニキビダニ症(犬毛包虫症)の正式な治療薬として認可されている、月1回の投与で済む動物用医薬品を使用しております。
投与回数は2回で治癒する可能性の高い薬剤で、副作用の心配がほとんどありません。
犬ニキビダニ症でお困りの方はご相談ください。

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