当院の循環器外科チームについて + 学会発表

当院で体外循環下の心臓手術を実施して4年が経過しようとしています。

現在日本の獣医領域で安定的に体外循環下心臓外科手術を実施しているのは3グループ程しかなく、当院のグループがその1つになります。その多くを占める手術は、小型犬に多く見られる僧帽弁閉鎖不全症に対する僧帽弁形成術です。当院内の狭山心臓病研究会グループは白石動物病院の他、神奈川県と関西の3拠点で手術を実施しています。

これまで多くの犬猫の心臓手術を行わせて頂きました。手術前は咳などの症状がひどく、軽い運動どころか散歩さえもできなかった子達が、少しの内服薬を投与するだけもしくは内服薬を必要としないで元気に過ごす事が出来ています。

心臓病で悩んでおられる方はお気軽にスタッフにご相談ください。

 

12/3-12/4に福岡国際会議場にて開催された第105回獣医循環器学会に参加してきました。

当院で心臓手術を行っている鈴木が【僧帽弁形成術後に感染性心内膜炎を発症した犬2例】、松浦が【左心室の渦流と心室内圧較差】の演題で発表をしてきました。

 

                                                          

                                                       

                                                

 

以下に、今回の学会以前の発表を追記致します。

 

○【体外循環下で僧帽弁形成術を行った犬3例】 

     100回獣医循環器学会 2014 鈴木 

 

○【右心不全徴候を呈した重度僧帽弁閉鎖不全症に対して僧帽弁形成術を実施した犬の1例】

  第35回動物臨床医学会 2014 鈴木

 

○【術前管理が奏功した重度僧帽弁閉鎖不全症の犬の1例】

  第11回日本獣医内科学アカデミー 2014 鈴木

 

○【経左心耳僧帽弁交連切開術が奏功した僧帽弁狭窄症の犬の一例】  

  第101回獣医循環器学会 2015 松浦

 

○【動脈管開存症を合併した重度僧帽弁閉鎖不全症に対して

     動脈管結紮術及び僧帽弁形成術を同時に実施した犬の1例】                        

     第102回獣医循環器学会 2015 鈴木

 

○【犬の体外循環における限外濾過の影響】

  第102回獣医循環器学会 2015 松浦

 

○【小型犬における開心術後合併症の発生状況】

  第103回獣医循環器学会 2016 鈴木

 

○【心臓原発の炎症性筋線維芽細胞腫瘍が発生した若齢猫の1例】

     103回獣医循環器学会 2016 松浦

 

○【ペースメーカー埋め込み後に重度肺高血圧症を発症した猫の1例】

     第37回動物臨床医学会 2016 鈴木

 

 

○【舌偏平上皮癌に対して舌全摘出術を実施した犬の1例】

  第90回日本獣医麻酔外科学会 2015 鈴木

 

当院の鈴木が【舌偏平上皮癌に対して舌全摘出術を実施した犬の1例】の発表で獣医麻酔外科学会にて優秀賞を受賞しました。また今年の獣医麻酔外科雑誌にて論文として採用されました。

 

 

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