ジギタリスのがん免疫作用

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ジギタリスの花

 

古くから強心剤として使用されている強心配糖体ジギタリスには、がんに対する免疫作用があるとSci.Transl.Med.2012;4:143ra99の論文で報告されています。

Cardiac glycosides exert anticancer effects by inducing immunogenic cell death

この論文では、FDAで認可もしくは試験中の1040種の薬品にがん免疫作用を有するか否かを調べ、さらにその効力をランキングして報告しています。以下がベストテンになります。

 

  •  1  ドキソルビシン   アントラサイクリン系抗がん剤
  •  2  ジゴキシン     ジギタリス         
  •  3  ジギトキシン    ジギタリス         
  •  4  エビルシン     アントラサイクリン系抗がん剤
  •  5  ウアバイン     ジギタリス (未臨床応用) 
  •  6  グラミジン     抗生物質          
  •  7  ジンクピリチオン  抗がん剤          
  •  8  メバルトリシン   抗がん剤          
  •  9  ラナトシドC    ジギタリス (未臨床応用) 
  • 10  ミトキサントロン  アントラサイクリン系抗がん剤

 

強心配糖体がベストテンの中に4つ入っています。またヒトと同様に、マウスにおいても強心配糖体によるがん免疫作用が確認できた事も伝えています。

犬も人と同様に、年齢とともに心疾患をかかえる率、癌や腫瘍をかかえる率いずれも上昇します。不幸にもこれら二つの疾患をかかえる事になった場合、心疾患のコントロールのための薬剤選択肢の一つにジギタリスがあがる場合、これを選択する方が良いのかもしれません。

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