白石動物病院が提案した動物用サプリメント その6 ロイシン高配合BCAA

  • TOP
  • [カテゴリー: ブログ]
  • 白石動物病院が提案した動物用サプリメント その6 ロイシン高配合BCAA
当院が提案し世に出た動物用サプリメント その6 ロイシン高配合BCAA

犬や猫のためのアミノ酸サプリメントは数種類が販売されています。
それらは、栄養がとれていない動物たちのために必須アミノ酸を1日の最低必要量を摂取できるように配合しているものが主体です。
この量は市販されている犬猫用のフードを少し食べればまかなえる程度の量です。

アミノ酸サプリメントに栄養補給剤としての機能を求める場合の他に、特殊な機能を求める場合があり、これが本当の意味で機能性食品やサプリメントと言えるのではないかと考えています。
当院が着目したのはロイシンの持つ様々な特殊作用で、ロイシン高配合のBCAAが犬猫に有用であると考えAHS合同会社に提案し、2016年7月よりロイシン高配合アミノ酸サプリメントを販売していただくことになりました。
この製品は100グラム中にBCAAを93%含み、イソロイシン:ロイシン:バリンを1:4:1の比率で配合する動物用で初のロイシン高配合アミノ酸サプリメントで、63%のロイシンを含有しております。
ロイシン高配合BCAAといえば、味の素から人用のアミノエールという製品が、日本初!筋肉づくりをサポートする機能性表示食品とのうたい文句で販売開始されておりロイシン含有比率は40%となっています。

 

ロイシン高配合 BCAA サプリメントに期待する機能


代謝を制御するシグナル分子としてBCAAは機能する
BCAAは糖代謝と蛋白代謝に強く関わっています。
肉・卵などタンパク質を多く摂取した場合BCAAはたっぷりと吸収されますが、ゆっくりと消化されゆっくりと吸収されますので血中濃度が急上昇しないため、代謝を制御するシグナル分子としては機能せずただ栄養となるだけです。
ところがアミノ酸の形でたっぷり与えた場合、急激に吸収されて血中濃度が上昇するためシグナル分子として働き始めます。

 

ロイシンはがん・腫瘍に対する抑制効果がある
コーネル大学の論文によると、ロイシンには犬の骨肉腫、気管支肺がん、犬腎尿細管上皮細胞由来株に対して強く増殖を抑制する効果があると報告しています。
(論題:The Effects of Branched –Chain Amino Acids on Canine Neoplastic Cell Proliferation and Death)

内容
ロイシンとアルギニンは、犬の骨肉腫、気管支肺がん、犬腎臓尿細管上皮細胞由来株に対する強い増殖抑制効果を持つことが確認された。
さらにロイシンとアルギニンは犬の骨肉腫細胞系と犬腎臓尿細管上皮細胞由来の細胞系に対するアポトーシス誘発効果も示した。

さらに論文中にロイシンは、癌による悪液質の状態でも骨格筋を増加させるということも触れています。

 

ロイシンには強い蛋白合成作用がある
人と犬において、血液中のロイシン濃度が上昇することにより蛋白合成を刺激するシグナルとなることが報告され、アルブミンや筋肉量を増やす働きがあることがわかりました。
当院では低アルブミン血症やサルコペニア(筋肉減少症)の対策のほか、ガンや腫瘍による悪液質、腎疾患、糖尿病などの症例に使用をおすすめしております。

 

イソロイシン、ロイシンには血糖値低下作用がある
イソロイシンは骨格筋へのグルコースの取り込みを増加させることが判明しており、これはインスリン非依存性であることも判明しています。
骨格筋に取り込まれたグルコースはエネルギー源として利用され、骨格筋のエネルギー状態が改善されます。
加えてイソロイシンは肝臓での糖新生を抑制します。
さらにロイシンは骨格筋のグリコーゲン合成促進作用もあり、これらすべての作用が血糖値を低下させる方向に働くため、糖尿病に対し非常に有効なサプリメントでもあります。

コメントは受け付けていません。