アルギニンの効果

犬に対するアルギニンの効果について

アルギニンはヒトや犬に対して様々な効果を示すことが判明しています。
その効果を期待し、アミノピュアーに新たにアルギニンを加えることをAHS合同会社に提案し、新アミノピュアーが販売されることになりました。
そこで、アルギニンの様々な効果について説明させていただきます。

アルギニンの血管拡張作用

アルギニンは犬においても血管を拡張させる作用があると証明され論文発表されています。

ヒトにおいてアルギニンの血管拡張作用は周知の事実であり、心疾患患者への応用がされ始めています。
また、第一三共ヘルスケア株式会社がACE阻害剤とアルギニンの併用によってより強力な血管拡張作用が得られることで特許を取得していることからも、その効果の確実性を証明していることがわかります。

犬でこの効果を疑問視する誤解がある

犬においても同様に血管拡張作用のある事が確認されています。
しかし、アルギニンの血管拡張作用の主体である一酸化窒素(NO)に関する論文で、犬ではヒトと同様な一酸化窒素(NO)の動きが確認出来なかったという結果より、犬におけるアルギニンの血管拡張作用は疑わしいと一部の方に誤認されています。(以下の論文によるものかと想像しています:Effects of dietary L-arginine on structure and function of flow-restricted vein grafts.)

 

犬にも効果があることを伝える論文

フロリダ大学 医学部・薬学部他のグループが、犬においてpeptide 6A、アルギニン投与による血流を確認した論文において、犬に対しアルギニンは血管拡張作用があると結論しています。
そしてこの論文は in vivo と言って、犬の生体そのものに投与しその効果を確認した実験から結論を導いており、その効果は確実であると考えられます。

【この論文 Effect of L-arginine and an Arginine-Containing Pentapeptide on Canine Femoral Arterial Blood Flow  の最後の文章の紹介 : In summary, this study shows that peptide 6A and L-arginine have potent vasodilator effects. The greater potency of the effect of peptide 6A (vs L-arginine on a molar basis) suggests that components other than arginine in peptide 6A also contribute to the action of this peptide.】

白石動物病院の提案

初期で軽度な心疾患を抱える愛犬に対し、フォルテコール・エナカルド・アピナックなどのACE阻害剤を使い始めるかまだ使わずにいるかを悩まれている場合、アミノピュアーを与えることを提案致します。
またより重くなった場合ACE阻害剤とアミノピュアーを併用するとより効果的です。

 

 

アルギニンの免疫力増強効果

アルギニンには免疫力を増強する効果があり、犬においてはがん細胞の増殖抑制効果も確認されています。

アルギニンの感染抵抗性改善効果

ヒトにおける試験ですが、胃がん摘出手術実施者85名を対象に術後合併症発症率を確認し、アルギニンを強化した栄養剤を与えたグループは術後合併症が有意に低下したことが発表されています。
これは、アルギニン摂取によってマクロファージの活性化など免疫細胞の機能亢進が起こったものです。

アルギニンによる犬のがん細胞抑制作用

コーネル大学の論文で、ロイシンとアルギニンは犬の骨肉腫、気管支肺がん、犬腎尿細管上皮細胞由来株に対して強く増殖を抑制する効果があることが報告されています。
これについては別ページに掲載しておりますのでご確認ください。

 

 

アルギニンの創傷治癒効果

アルギニンは創傷治癒効果や褥瘡(とこずれ)軽減効果があります。
これはアルギニンが持つ以下の様な作用が相加相乗的に働いています。

  ○  血管拡張作用
  ○  免疫力増強効果
  ○  成長ホルモン分泌促進により細胞増殖を促進
  ○  コラーゲン合成促進により肉芽の増殖促進と上皮化促進
  ○  ポリアミン産生促進により細胞分裂を促進

 

 

アルギニンのアンモニア解毒効果

アルギニンの投与によって運動後に生じる血中アンモニア濃度、乳酸濃度の上昇が有意に抑制されたことがヒト及びラットにおける試験で確認されています。

この効果から、アルギニンの肝性脳症への応用が期待されます。

 

 

アルギニンのその他の効果

アルギニンによる運動能力の改善効果
アルギニンによるカフェインの覚醒作用増強効果

このうち後者は、エナジードリンクとして有名なレッドブルの主成分であり、その効果を感じている方もいるのではないでしょうか。

 

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