アピセラピー

アピセラピー 

最近アピセラピーという言葉が話題に上ることが増えてきたように感じます。
ヨーロッパでは非常に古くから健康の為に取り入れられています。
アピセラピーイコール蜂毒を使う方法のように思う方も少なくないと想像するのですが、実際にはこれだけではありません。
我々も以前から西洋ミツバチが生産する様々なものを使ってのアピセラピーを経験しているはずです。

 

いろいろなアピセラピー

昔口内炎が出来たときに蜂蜜をつけなさいと言われ、子供心にそんなので治るわけないと疑いつつも口内炎に塗っていましたが、実は効果のあることが知られている、まさにアピセラピーの代表なのです。
その他には、プロポリスと聞けば”春日井のプロポリスのど飴”というCMの歌が頭に浮かんできますが(もしかして地域限定?)ヨーロッパでは鎮咳をはじめ様々な用途に使われているようです。
さらに一部の外用薬にはミツロウやサラシミツロウが配合されています。
ヒルドイドソフト軟膏0.3%、フルコートf、オロナインH軟膏などなど、主成分ではありませんがサラシミツロウが配合されている外用薬があります。
以上3つの外用薬については、耳にされたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ちなみにミツロウとサラシミツロウの違いについてですが、ミツバチの巣から得たロウを精製したものがミツロウといいこれは黄色みを帯びます。
それを日光に晒して色を白くしたものがサラシミツロウです。

蜂蜜、プロポリス、ミツロウ、ローヤルゼリー、ミツバチ花粉(ビーポーレン)、蜂毒(ビーベノム)これらの健康に役立つ効果を利用する事全てがアピセラピーなのです。そして動物にもこれらが応用されています。

 

獣医療の立場から見たアピセラピー


動物に使用する軟膏類の中には人と同様にサラシミツロウが使われている製品があります。
欧米ではミツロウとプロポリス、シアバターとプロポリス、他にはホホバオイルなどを組み合わせて肉球用の軟膏として使用されています。
ドイツなどではケンネルコフなど犬の呼吸器感染症に対し抗生物質を使用せずプロポリスを使用することも多々あります。
ウイルス性の呼吸器感染症には抗生物質は効果はありません、抗ウイルス作用も証明されているプロポリスを使う事は自然の流れかも知れません。
日本においても今後プロポリスを応用する事が増えてくるかも知れません。

 

プロポリス、抗ウイルス作用のエビデンス


岐阜大学人獣感染防御研究センターなどの研究で,プロポリスの水抽出物に抗インフルエンザ作用があることを証明し、この成果が「Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine」誌に2報にわたり掲載されました。
また、マウスにおける抗ウイルス作用、犬における抗ウイルス作用なども報告されております。


蜂毒についても犬への効果は論文として報告されており(The effect of treatment with whole bee venom on cage activity and plasma cortisol levels in the arthritic dog.今後ミツロウ、プロポリスに次ぐアピセラピーのアイテムとなるかもしれません。

 

アピのパワーは古代から現代まで


古代プロポリスはミイラ作りに利用されていましたが、西洋ミツバチの巣のネズミの死骸がミイラ作りのヒントになったのです。
巣に入り込んだネズミが死骸となった際、ミツバチたちの力では排除できません。
そのままでは腐敗し巣に深刻な問題が生じます。問題が生じないようにプロポリスで覆い巣の中で腐敗させずミイラ化させたという事実を当時の人が知り、ミイラ作りのヒントになりました。

これはプロポリスに細菌や真菌を封じ込める力があるからです。
抗菌作用、抗真菌作用、抗酸化作用などが非常に強く、また免疫力を増強する作用も非常に強いことが知られています。

この力は古代から現代の人々へと受け継がれ、今では多くの製品が販売されるに至っており、今後動物への応用が増えてくることになりそうです。

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